オンライン診療とは、スマートフォン、パソコン、タブレットなどの情報通信機器の、ビデオ通話やチャットを用いて、医師が患者を離れた場所からリアルタイムに診察することを指し、予約、問診、診察、処方、決済までをインターネット上で行う診療方法です。
オンライン診療は、いつでもどこでも受診することが可能なため、時間や費用の削減も可能になります。
オンライン診療のメリットとデメリットを知って、オンライン診療を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
オンライン診療とは
オンライン診療とは、スマートフォン、パソコン、タブレットなどの情報通信機器の、ビデオ通話やチャットを用いて、医師が患者を離れた場所からリアルタイムに診察することを指し、予約、問診、診察、処方、決済までをインターネット上で行う診療方法です。
オンライン診療は、インターネットを使える環境であれば、スマートフォン、パソコン、タブレットなどを通して、医師が患者を離れた場所からリアルタイムに診察することができるため、医療機関に行く必要がなく、薬の処方を受けることも可能なため、医療機関への来院が困難な状況でも利用しやすくなっています。
厚生労働省の「オンライン診療について」では、オンライン診療について「スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療です。」と定義しています。
(参考)厚生労働省「オンライン診療について」
オンライン診療が推進されるようになった背景
オンライン診療が推進されるようになった背景として、「医療格差」があげられます。
1996年に当時の厚生省で「遠隔医療研究班」が編成され、翌年1997年に「遠隔診療通知」が発行されました。
遠隔診療通知とは、離島やへき地など、アクセスが悪く、医師が偏在する地域でも、適切な治療が受けられるようにすることを目的とした通知です。
また、2020年の「新型コロナウイルス感染症」の影響で、オンライン診療が規制緩和され推進されるようになりました。
(参考)厚生労働省「情報通信機器を用いた診療(いわゆる『遠隔診療』)について」
オンライン診療の目的
オンライン診療の目的として、厚生労働省は「オンライン診療の適切な実施に関する指針」で、3つの目的を掲げています。
- 1.患者の日常生活の情報も得ることにより、医療の質のさらなる向上に結び付けていくこと
- 2.医療を必要とする患者に対して、医療に対するアクセシビリティ(アクセスの容易性)を確保し、よりよい医療を得られる機会を増やすこと
- 3.患者が治療に能動的に参画することにより、治療の効果を最大化すること
(出典)厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」
オンラインでのコミュニケーションを通して、患者によってはリラックスした状態で診察を受けることができたり、ビデオ通話を通して、患者の日常生活の情報を得ることで、より患者との距離が近付き、診療の質向上につながることが考えられます。
また、遠方からの患者のフォローや、通院が難しい患者への診察が可能になります。
さらに、通院にかかる負担が大幅に削減されることで、通院や治療の継続率を高まり、
継続治療率が向上したことで、診療の質向上につながることが考えられます。
オンライン診療のメリット
オンライン診療のメリットについて確認してみましょう。患者と医療機関の双方にメリットがあります。
- 自宅で診療を受けられる
- 24時間いつでもどこからでも予約ができる
- 医師以外の人と顔を合わせずに診療が受けられる
- 院内感染や二次感染の心配がない
- 居住地を問わずに診療を受けることができる
- 処方箋や薬が自宅に郵送される
自宅で診療を受けられる
オンライン診療のメリットは、「自宅で診療を受けられる」ことです。
オンライン診療は、インターネットを使える環境であれば、スマートフォン、パソコン、タブレットなどを通して、自宅からリアルタイムに診察を受けることが可能です。
また、病院など対面で診察を受ける際の、受付、診察、会計までに掛かる時間や、通院に掛かる時間や費用を削減することもできます。
24時間いつでもどこからでも予約ができる
オンライン診療のメリットは、「24時間いつでもどこからでも予約ができる」ことです。
オンライン診療は、24時間診療予約を受け付けているサービスが多く、予約方法もサイトやアプリでの予約が多いため、電車など電話ができない場所や、深夜や早朝など診療時間外での予約も可能になります。
また対面診療のように、受付窓口へ電話を掛けることがないため、通話中で通じないということも避けられます。
医師以外の人と顔を合わせずに診療が受けられる
オンライン診療のメリットは、「医師以外の人と顔を合わせずに診療が受けられる」ことです。
オンライン診療では診察を行う医師以外とは、基本的に顔を合わせることがありません。
通院していることを知られたくない、心理的負担の大きい悩みや疾患を抱えているという場合、なかなか通院に踏み切ることができない場合がありますが、オンライン診療であれば、人目を気にせず診療を受けることが可能です。
院内感染や二次感染の心配がない
オンライン診療のメリットは、「院内感染や二次感染の心配がない」ことです。
オンライン診療は、自宅で診療を受けることができるため、院内感染や二次感染の心配がありません。
また、病院へ行く必要がないため、自分自身が感染を広げてしまう心配もありません。
居住地を問わずに診療を受けることができる
オンライン診療のメリットは、「居住地を問わずに診療を受けることができる」ことです。
オンライン診療は、全国どこに住んでいても、居住地を問わずに診療を受けることができます。
住んでいる地域では、質の高い診療を受けることができない、専門の医療機関がないという場合や、引っ越しなどでかかりつけの医療機関への通院ができなくなってしまったという場合にも、オンライン診療であれば、引き続き診療を受けることが可能です。
ただし、保険診療の場合は、定期的な対面診療が必要な場合があります。
処方箋や薬が自宅に郵送される
オンライン診療のメリットは、「処方箋や薬が自宅に郵送される」ことです。
オンライン診療では、診察後に処方箋の発行や薬を自宅に郵送してくれます。
院外処方の場合は、病院から患者の自宅へ処方箋を郵送してもらい、処方箋の有効期間内に、近くの調剤薬局へ行き、薬を受け取ります。
処方箋の有効期限は、処方箋の発行日を含めて4日間となるため、期限切れに注意するようにしましょう。
院内処方の場合は、オンライン診療を受診した後、薬が自宅へ郵送されるため、わざわざ調剤薬局まで足を運ぶ必要がありません。
オンライン診療のデメリット
オンライン診療のデメリットについて確認してみましょう。オンライン診療は便利な一方で、通信機器の操作や設定、通信環境の整備などが必要になります。
- スマホやパソコンの操作が必要
- 診療や処方が難しい疾患がある
- クレジットカード決済が必要な場合が多い
スマホやパソコンの操作が必要
オンライン診療のデメリットは、「スマホやパソコンの操作が必要」なことです。
オンライン診療では、スマートフォン、パソコン、タブレットなどを使用して、プロフィールの登録、予約、問診票の入力、ビデオ通話などを行います。
スマートフォン、パソコン、タブレットなどを使い慣れている場合には問題ありませんが、自分1人では、操作方法や設定方法が分からないという場合には、オンライン診療を受診することが難しくなってしまいます。
また、操作や設定ができた場合でも、通信環境や通信状況によっては、音声や画像の乱れが発生し、リアルタイムで情報を共有したり、情報を伝えることが難しくなってしまいます。
診療や処方が難しい疾患がある
オンライン診療のデメリットは、「診療や処方が難しい疾患がある」ことです。
疾患によっては、画面での確認だけでは症状の確認が難しく、触診、採血、レントゲン、精密検査など、対面での診療でしか対応できない疾患もあります。
また、処置としてレーザー照射、点滴、注射など、対面でしか処置できない場合もあります。
クレジットカード決済が必要な場合が多い
オンライン診療のデメリットは、「クレジットカード決済が必要な場合が多い」ことです。
オンライン診療は、全ての手続きをオンライン上で行うため、決済方法もクレジットカードや電子決済を使用する場合がほとんどです。
オンライン診療の流れ
オンライン診療を受ける際の流れについて確認してみましょう。
- 1.LINEを追加する:公式LINEを追加します。会員登録は不要です。
- 2.診察予約をする:LINEからご希望の日時をお選びください。
- 3.オンライン診療を行う:スマホやパソコンで受診が可能です。診察は無料で5分程度です。
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